こんにちは。ラグジュアリーホテルUX研究所(LHUR)所長 HAYATOです。ホテルでの滞在を楽しんでいる最中、ふと、ホテルの連泊で部屋を変えたいなと感じる瞬間ってありますよね。例えば、予約の都合で1泊ずつ部屋タイプが分かれてしまったときや、実際に泊まってみて騒音や設備が気になったとき、あるいはせっかくの旅行だから違う雰囲気も楽しんでみたい、なんて思うこともあるかなと思います。でも、いざ部屋を移動するとなると、荷物の扱いはどうなるのか、料金が発生するのかなど、疑問が尽きないのも事実です。この記事では、私が日々ホテルを巡る中で見つけた、スマートに部屋変更をリクエストする方法や、滞在の質を落とさないための注意点をお話しします。これを読めば、連泊中のちょっとしたストレスも解消されて、より快適なホテルライフが送れるようになるはずですよ。
この記事でわかること
- ホテル側で連泊中に部屋の移動が発生する主な理由とシステム上の仕組み
- 同じ部屋での滞在を継続するための交渉術や予約時の備考欄活用法
- 部屋移動に伴う荷物のパッキング手順とフロントへの預け方
- 追加料金が発生するケースと無料で変更が認められる条件の境界線
ホテルで連泊中に部屋を変えたい際の手続きと理由

ホテルでの滞在中に、当初の予定とは違う環境を求めたくなるのは自然なことです。なぜ部屋の変更が必要になるのか、そしてその際の手続きにはどのようなものがあるのか、まずは基本的な部分から見ていきましょう。
違う部屋を2泊予約した際のフロントでの対応方法
旅行サイトやアプリを使って宿を探しているとき、どうしても希望の日程で同じ部屋が空いておらず、1泊目はスタンダード、2泊目はデラックスといった具合に、あえて違う部屋のプランを組み合わせて予約することってありますよね。この場合、ホテル側の管理システム(PMS)上では、それぞれが独立した「1泊の予約」として処理されてしまうんです。これを専門用語で「スプリット予約」なんて呼んだりもしますが、何もしないままだとホテル側はあなたが同一人物であることを完璧に把握できず、翌朝に一度チェックアウトを求められる可能性が高くなります。
フロントでの対応として最もスマートなのは、初日のチェックインの際に「実は明日も別件で予約があるんです」と切り出すことです。予約番号や予約完了画面を提示して、情報を紐付け(名寄せ)してもらうのがベストですね。これにより、ホテル側は2日目の部屋割りを調整し、可能な限り移動しなくて済むように配慮してくれる場合があります。ただし、繁忙期や特定の部屋タイプが完全に満室の場合は、どうしても物理的な部屋移動が必要になります。その際の手順や、荷物をフロントに預けるタイミング、新しい部屋の鍵を受け取る時間などを、この最初のチェックイン時にしっかりと確認しておくことが、滞在中のストレスを最小限に抑える秘訣かなと思います。
また、最近では観光需要の多様化により、あえて異なる部屋を体験したいというニーズも増えています。(出典:国土交通省 観光庁「宿泊旅行統計調査」)このような統計データからも分かる通り、連泊のスタイルは人それぞれです。ホテル側もこういった「2泊目だけ部屋を変えたい」というゲストの心理には慣れているので、恥ずかしがらずに相談してみるのが一番ですよ。
同じホテルで同じ部屋に滞在し続けるためのコツ
せっかくのお気に入りのホテル、できれば一度広げた荷物をそのままにして、同じ部屋で連泊を完結させたいですよね。パッキングの手間がなくなるだけで、日中の観光や仕事に使えるエネルギーは格段に変わってきます。同じ部屋での滞在を確定させるために私が最もおすすめしたいのは、やはり公式サイトからの予約です。多くのホテルでは自社サイトからの予約を最優先に管理しており、システム上も連泊として認識されやすい構造になっています。
もし、どうしても予約サイトの都合で予約が分かれてしまった場合は、宿泊の3日前から前日までにホテルへ電話一本入れておくのが、実は最強のコツなんです。メールでも良いのですが、電話の方が確実。フロントスタッフに「予約番号〇番と〇番は私の予約なのですが、可能であれば同じお部屋で滞在したいです」と伝えてみてください。ホテル側も当日の朝に言われるより、事前に分かっている方が部屋割りのパズルを組み替えやすいですからね。このちょっとした一手間で、無料のアップグレードが適用されて広い部屋に2泊据え置き、なんていうラッキーな展開が起こることも、ラグジュアリーホテルでは珍しくありません。
もちろん、どうしても部屋タイプが大幅に異なる場合(例えばシングルとスイートなど)は、差額を支払うことでどちらかの部屋に統一できないか提案してみるのも良いでしょう。ホテル側としても、部屋移動による清掃コストを削減できるメリットがあるため、柔軟に対応してくれるケースが多いですよ。丁寧な口調で「移動が大変なので、調整可能でしょうか?」と相談すれば、スタッフの方もきっと親身になってくれるはずです。
初日のチェックイン時に部屋移動の有無を確認する
連泊の滞在が始まるとき、実は初日のチェックインこそが最も重要なタイミングとなります。予約が複数に分かれている場合や、少し複雑な旅程を組んでいる場合は、フロントのスタッフさんが「このお客様は明日お部屋の移動があるな」とシステムで確認しているはずですが、たまに見落とされてしまうこともあります。夜遅くに戻ってきて「鍵が開かない!」なんてトラブルを防ぐためにも、自分から一言確認を入れるのがスマートな大人の振る舞いですね。
具体的には、「今回の滞在、2日目にお部屋の移動は発生しますか?」と聞いてみましょう。もし移動が必要な場合、その場で翌日のスケジュールが確定します。
チェックイン時に確認すべきポイント
- 翌朝、何時までに荷物をまとめれば良いか
- パッキングした荷物は部屋に置いたままで良いか、フロントに運ぶべきか
- 新しい部屋のカードキーはいつ、どこで受け取れるか
- 中抜け(11:00〜15:00)の間、ラウンジなどの共用施設は利用可能か
このように、事前に詳細を把握しておくことで、翌日のプランが立てやすくなりますよね。特にラグジュアリーホテルであれば、荷物の移動はベルスタッフにお任せできることがほとんどですが、ビジネスホテルやライフスタイルホテルの場合は自分で行う必要があるため、その差をこのタイミングで明確にしておくことが大切です。不安なまま翌朝を迎えるより、最初の手続きで全ての疑問を解消してしまいましょう。
部屋を変えたい場合に公式予約の備考欄を利用する

予約を入れる瞬間に、すでに「連泊だけど2泊目は違う雰囲気を味わいたい」あるいは「絶対に移動したくない」という明確な意志があるなら、予約画面の備考欄をフル活用しましょう。ここはホテル側へのラブレターのようなものです。簡潔かつ具体的に書くことで、フロントスタッフが当日あなたを迎えるための準備をスムーズに進めることができます。
例えば、部屋を変えたい理由が「記念日なので2日目はより広い部屋を体験したい」ということであれば、その旨を記しておきましょう。反対に、移動を避けたい場合は「連泊のため同室希望。タイプが異なる場合は差額の支払いも検討します」といった一文があるだけで、ホテル側の対応の選択肢が広がります。
タイプ別・備考欄の記入テンプレート
| 目的 | 記入例(コピーして調整してください) |
|---|---|
| 同室希望 | 予約番号〇〇と併せて2泊滞在予定です。移動が困難なため、可能であれば全日程を同じお部屋で手配いただけると幸いです。 |
| あえて移動希望 | 連泊中の気分転換として、2泊目は異なる内装のお部屋を希望します。荷物移動のルールについてチェックイン時にご教示ください。 |
| 不備による変更相談 | (※事前の場合は稀ですが)以前利用した際、エレベーター近くで音が気になったため、今回は奥まった静かなお部屋を希望します。 |
このように、自分の要望をテキストとして残しておくことで、当日フロントでイチから説明する手間が省けます。ホテル側も事前に「このお客様はこういう滞在を望んでいるんだな」と理解した上で接客できるため、結果としてUX(顧客体験)が向上するわけですね。ただし、あくまでリクエストは「可能な限り」の対応となるため、最終的な判断は当日の空室状況次第であることは忘れないようにしましょう。
設備の不備で部屋の変更が可能か質問する方法
滞在が始まってから、どうしても「この部屋では快適に過ごせない」と感じる場面に遭遇することもあるかもしれません。例えば、エアコンから変な音がする、禁煙室なのにタバコの臭いが残っている、Wi-Fiが全く繋がらないといった物理的な問題から、隣の部屋の話し声が響いて眠れないといった騒音トラブルまで、理由は様々です。そんな時、私は我慢して一晩を無駄にするよりも、早めにフロントへ相談(質問)することをおすすめしています。
伝え方のコツは、苦情として怒鳴り込むのではなく、あくまで「困っていることを解決してもらうための相談」というスタンスを取ること。「せっかくの滞在を楽しみにしていたのですが、〇〇の理由でゆっくり休めそうにありません。もし可能であれば、他のお部屋へ変えていただくことはできますでしょうか?」と、誠実かつ具体的に伝えてみてください。ホテル側としても、ゲストに不快な思いをさせたまま帰したくないと考えているので、空室があれば迅速に部屋を交換してくれます。
もちろん、満室ですぐに変更できない場合もありますが、その際は「明日の朝なら空くので移動しますか?」といった代替案や、消臭対応、空気清浄機の追加などの応急処置を提案してくれるはずです。ホテル側の不手際が原因であれば、この際の部屋移動の料金は当然かかりません。むしろ、より良い部屋へアップグレードしてサービスリカバリーを図ってくれることもありますよ。大切なのは、不満を溜め込まず、プロであるホテルスタッフを信頼して解決を委ねることかなと思います。
ホテルの連泊で部屋を変えたい時に知るべき荷物と時間

部屋の移動が確定した後は、実務的な部分に目を向けましょう。何時に部屋を出て、どこに荷物を置き、いつ新しい部屋に入れるのか。このフローを知っておくだけで、移動日も一日を有効に使うことができます。
荷物の移動や部屋移動に伴うパッキングの注意点
部屋を移動する際に最もゲストの負担になるのが荷物のパッキングです。たとえ同じホテル内での移動であっても、古い部屋の清掃を行い、新しい宿泊者を迎える準備をする必要があるため、一度自分の荷物を完全にまとめなければなりません。ここでの注意点は、ホテルによって「スタッフが運んでくれるか」「自分で運ぶか」が分かれるという点です。
高級ホテルの場合、パッキングさえ済ませておけば、あとはベルスタッフにお願いして「新しいお部屋の準備ができ次第、移しておいてください」と頼むことができます。しかし、ここで絶対に忘れてはいけないのが、貴重品(現金、パスポート、貴金属、ノートパソコンなど)の管理です。これらはトラブル防止のため、ホテル側が運搬を断るケースが多いので、必ず自分で持ち歩くようにしましょう。また、冷蔵庫の中の飲み物や生ものも要注意。ホテル側は衛生管理の観点から冷蔵食品の移動を行わないのが一般的なので、あらかじめ保冷バッグを用意するか、フロントに個別に預ける必要があります。
ビジネスホテルの場合は、チェックアウト時間までに一度フロントへ荷物を自力で運び、預ける必要があります。この手間を省きたいなら、朝の段階で「2泊目の部屋はもう空いていませんか?」と聞いてみるのもアリ。運良く清掃が終わっていれば、そのまま直接荷物を持って新しい部屋へ入れることもありますよ。いずれにせよ、忘れ物がないかベッドの下やクローゼットの奥までしっかりチェックして、スマートに移動を完了させましょう。
チェックアウト時間から次の滞在までの待ち時間

部屋移動における最大の課題は、前の部屋のチェックアウト時間(11:00頃)から、新しい部屋のチェックイン時間(15:00頃)まで、約4時間ほど「自分の居場所」がなくなってしまうことです。この時間をどう過ごすかが、連泊を快適に楽しめるかどうかの分かれ道になりますね。
私がよくやるのは、この時間を利用してホテルの外でゆっくりランチを楽しんだり、周辺の観光地を巡ったりすることです。荷物は預けてあるので、身軽に動ける絶好のチャンスとも言えます。もし、どうしてもホテル内で過ごしたい場合は、クラブフロアの予約であればラウンジが継続して利用できるか確認してみましょう。多くのラグジュアリーホテルでは、移動日であってもラウンジでの待機を認めてくれます。また、仕事がある場合は、ホテルのビジネスセンターや併設のカフェを活用するのも良いですね。
アーリーチェックインの手法などを組み合わせることで、この空白の時間をゼロにできる可能性もあります。基本的にはホテルの清掃スケジュール次第ですが、フロントに「準備ができたら電話やメールで連絡が欲しい」と伝えておくと、15時を待たずに案内してもらえることも多いですよ。
部屋で連泊する際のご案内とチェックアウトの流れ
さて、いよいよ移動当日の具体的な流れを確認しておきましょう。難しく考える必要はありませんが、いくつかのポイントを押さえるだけで、手続きは驚くほどスムーズになります。基本的には、朝の外出時が最初のアクションポイントになります。
まず、1泊目の部屋を出る際、通常通り全ての荷物をまとめ、鍵(カードキー)を持ってフロントへ向かいます。「本日、部屋移動がある〇〇です」と名乗れば、スタッフさんがスムーズに案内してくれます。この時、1泊目の分だけの精算(ミニバーの利用代など)を求められる場合と、最終日にまとめて支払う場合があるので、ホテルの指示に従いましょう。カードキーは一度返却することになります。なぜなら、2泊目の部屋は鍵の有効期限や部屋番号が異なるため、新しいものを発行する必要があるからです。
その後、外出から戻ってきた際、あるいは15時以降にフロントへ立ち寄り、新しい部屋の鍵を受け取ります。この時、預けていた荷物がすでに部屋に運ばれているかどうかも併せて確認すると完璧ですね。最近では、環境保護の観点から「連泊中の清掃不要」を選択するとポイントがもらえるような取り組みもありますが、部屋が変わる場合は、新しい部屋は常にリネンもアメニティも新品の状態で用意されています。これは移動を伴う連泊ならではの「小さな贅沢」と言えるかもしれません。常にフレッシュな気持ちで滞在をリスタートできるのは、部屋移動の大きなメリットですね。
宿泊者からの質問を解消するQ&Aコーナー
ここでは、ホテルの連泊で部屋を変えたいと考えている方々から、私のところに寄せられるよくある質問とその回答をまとめてみました。細かい悩みも、事前に解決しておけば安心です。
ホテル連泊・部屋移動に関するQ&A
アゴダなどの予約サイトで別々に取っても大丈夫?
大丈夫ですが、名寄せが必要です。必ず事前にホテルへ同一人物であることを連絡してください。
違う部屋に移動するとき、差額は当日でも払える?
はい。ただし、アップグレード後の料金は当日の正規料金(ラックレート)になることが多いため、事前予約の方がお得な場合が多いです。
連泊中、清掃なしで部屋だけ変えることはできる?
物理的に部屋を移動する場合、必ず清掃済みの新しいお部屋へ入ることになるため、「清掃なしでの移動」という概念はありません。
夜遅くに帰ってきても、荷物は部屋に入れておいてくれる?
多くの高級ホテルでは対応してくれますが、防犯上の理由で「ゲストが戻ってから運ぶ」方針のホテルもあります。
特によく聞かれるのが、予約サイト(OTA)を複数またいで予約した場合の扱いです。今はポイント還元率などでサイトを使い分けるのが賢い旅行者の常識ですが、ホテル側から見ると、予約経路が異なると「別人」に見えてしまうリスクがあります。名前の綴り一つ違ってもアウト。ですので、予約番号の紐付けは、面倒でも必ず自分で行うようにしましょう。また、チェックアウト時間を延長したいという希望も、移動日は特に「次のゲスト」への影響が大きいため、通常よりも厳しく断られる可能性があることは頭に置いておいた方が良いかもしれませんね。
ホテルで連泊中に部屋を変えたい時の解決策まとめ
いかがでしたでしょうか。ホテルで連泊中に部屋を変えたいという思いは、決してワガママではなく、より良い宿泊体験を求めるポジティブな欲求だと私は思います。適切な手順と、少しの気遣い、そしてホテル側との円滑なコミュニケーションがあれば、部屋移動は滞在に新しい風を吹き込む素晴らしいイベントになります。
今回お話ししたように、予約時の備考欄活用や事前電話、そして当日フロントでの確認といったステップを踏むことで、トラブルは未然に防げます。荷物のパッキングや待ち時間といった多少のハードルはありますが、それを乗り越えた先にある新しい眺望や、アップグレードされた快適な空間は、きっとあなたの旅をより豊かなものにしてくれるはずです。私自身、あえて毎晩部屋を変えて、そのホテルのあらゆる「顔」を楽しむような滞在をすることもありますが、その度に新しい発見があって楽しいですよ。
最後に、ホテルの運用ルールやサービス内容は、施設によって、あるいは時期によって大きく変動します。この記事の内容は一般的な目安としてお考えいただき、正確な情報は必ず各ホテルの公式サイトをご確認ください。また、最終的な判断や交渉は、プロである現地のスタッフさんに直接相談してみてくださいね。それでは、あなたの次のホテルステイが、最高のUX(顧客体験)で満たされることを願っています!